葉山くらすらいふ第40回 ケイティー恩田さん、瑠詩さんのClass Lifeな暮らし

少しずつ思い出が増えていくトラディショナル・クリスマス

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お茶が中心にあるブリティッシュ・スタイルを基本に、様々な国のいいところを加えたおもてなしを提案し人気のライフスタイルコーディネーター、ケイティー恩田さん。お嬢様の瑠詩さんは、アロマテラピーやリフレクソロジーの資格をもち、若い世代にもお母様のおもてなしスタイルを新たな形に伝えています。二人の変わらない、そして少しずつ思い出が増えていく幸せなクリスマスの迎え方を伺います。


今もツリーの下にプレゼントが

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 BRISAがケイティーさんのお宅を最初に訪問したのは6年前。そこからもちろん、クリスマスツリーはにぎやかにオーナメントが増えていました。

「手作りのものも、海外へ行く度に買ってきたものも加わりました。ほとんど何年に買ったものか記してあります。その年にどんなことがあったか、わかりますものね。まだ瑠詩はちっちゃかったな、なんて思い出したり」。そんな風にケイティーさんが懐かしむと、娘の瑠詩さんもにっこり。

「クリスマスには今も家族でツリーの下にプレゼントを置きます。子どもの頃は25日だったけれど、今は一緒に住んでいないので、集まれる日に」。

小さなモノを贈る

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家族どうしで贈り合うものは、だんだん「ちっちゃくて記念になるもの」になってきました。

「私がヘビ年なんですね。ロイヤルコペンハーゲンの陶器はヘビのものが出るので、そういうものだったり、お互い陶器をプレゼントすることは多いですね。長崎のひさみ焼のお皿や古伊万里など。でもモノではなくて、カード1枚でも嬉しいものです。来年も元気で一緒にいられますようにと思いを込めて」。

「夫からの昨年のプレゼントは、ずっと欲しかったハンティングトロフィーといわれる鹿の剥製。それに合わせるかのように、絵にも動物が集まってきています(笑)」。

娘の瑠詩さんも自然と料理好きに

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瑠詩さんは20歳で一人暮らしを始めました。そのとき、ケイティーさんが彼女に贈ったのが、ル・クルーゼの鍋。瑠詩さんは言います。

「ル・クルーゼの鍋は母はブルーで統一していますが、私はグリーンと白。料理は一度もきちんと習ったことはないのですが、見よう見まねで作れるようになりました。ドレッシングやスープの最後の一滴まで無駄にしない気持ちも、ね」。

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二人がキッチンに立つのを見ていると、今は離れて住んでいてもとても息が合っているのが微笑ましいのです。


瑠詩さんが英国に学んだもの

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瑠詩さんは英国でリフレクソロジーの資格をとりつつ、アンティークの買い付けの勉強もしてきました。

「母は銀食器など比較的高額なものを買い付けていますが、私は手頃で若い人が買いやすいものを集めています。シンプルなもの、イギリスで手に入るパイレックスのものなどが好評ですね」。

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逗子の高台にあるピクニックスペースで、くろもんマーケットを不定期に開催。2017年は1月21日の予定です。

クリスマスのおもてなしは色合い重視で

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ケイティーさんのところには、料理やテーブルセッティング、お花のアレンジを学びにたくさんの人が訪れています。カルチャースクールにも教室があり、そこの生徒さんたちが集まると15人というような大人数になります。

「しかも10数年通ってくださっている人もいらっしゃいますから、クリスマス料理も同じメニューではなく、毎年変えています。簡単で見栄えがよく、説明してわかるようなものを選びます。去年は久しぶりに鶏の丸焼きを作りました。シェーパーズパイやローストビーフも人気。今年は南アフリカのボボティーというミートローフにしました。普通のミートローフは茶色いけれど、卵とミルクを混ぜたものをトッピングして焼くので黄色がきれいなんです」。


ケイティー流のウォルドフ・サラダは世界一!?

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ケイティーさんの美しくて豪快な料理のルーツには、米軍での仕事の経験がありました。

「辞めて12年くらい経ちますが、軍には20年くらい勤めていました。そこで身につけたレシピはいろいろあります。ウォルドフ・サラダもそのひとつ。りんご、くるみ、セロリ、マシュマロを生クリームとクリームチーズで合わせたスィーツのようなサラダなんですが、意外に男性にも人気があります」。

ニューヨークの名門ホテル、ウォルドフ・アストリアの名物でもあるこのサラダですが、そこのサラダを食べた人も「ケイティーさんの作った方が美味しい」と言ったほど。

「アメリカの人はりんごを塩水に漬けたりしないから、色が赤く変わってしまうのね。私は日本でそれを学んだから、りんごがそのまんまの色」。日本での当たり前の技が加わったそのサラダはやはり世界一なのかも。


生活に良いものと何かを作る楽しさを

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ケイティーさんと瑠詩さんのおもてなしのテーブルには、いつもアンティークの食器と手作りのアレンジがあります。

「たとえば、キャンドルスタンドはIKEA で買ったものですが、そこにクリスマスのグリーンを飾るだけで、とても楽しいお祝いの食卓になります。アンティークの食器はもう二度とないものだから、大切に扱うでしょう。そういう手をかけたものを並べて、自分で何かをつくる楽しさ、いいものを大事に使う幸せを感じてもらいたいんです。日々のそういうことが、うすっぺらい暮しではなく、賢く、手堅く、心のぶれない生き方を導いてくれますから」。

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撮影 眞田厚司 取材・文 森 綾  コーディネート 森幸映

GOOD MORNING Marketのお知らせ

瑠詩さんが主宰するアンティーク屋さん"Say it with Lucy's"と、逗子を拠点にオリジナルウェアとビンテージのセレクトを展開する洋服ブランドMERCHが開催する、日常にちょっとした彩りを与えてくれるものたちが集まった1日限定のマーケット。美味しいコーヒーやおやつ、採れたて野菜に手作りの心にも体にも優しいご飯。暮らしを少し華やかにしてくれるお花やグリーンなどなど。逗子、葉山、鎌倉で愛される人たちが集まって、自然を感じながらこどもも大人も楽しめる空間を提供します。

【開催日時】
2017 年1 月21日 土曜日10 時?16:00
場所黒門カルチャーくらぶ 渚小屋横 高台ピクニックスペース
〒249-0007 神奈川県逗子市新宿1-4-7
GOOD MORNING Market

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